業務マスター
不具合管理を導入する
前提
そのプロジェクトの管理員だけが導入できます。機能スイッチの「不具合管理」(画面のアドレスは /tasks/defect)をオンにすると使えます。起票・編集などの日々の操作は、参加者以上の権限が必要です(使い方は「不具合管理の使い方」を参照)。
不具合管理は、テストや運用で見つかった不具合を、起票・調査・修正・再テストを経て、クローズするまで追う種別です。標準の入力項目(重要度・優先度・不具合種別・再現性・再現手順・期待結果/実際の結果・発生環境/バージョン・原因区分・修正内容・再テスト結果など)が最初から用意されています。管理員の仕事は、使い始める前の準備と、運用の周知です。
導入の手順
- 機能スイッチをオンにする: 「設定・マスター」→「機能スイッチ」で、「不具合管理」をオンにします。クリックした瞬間に保存され、メンバーのメニューに「不具合管理」が出ます。管理画面の「プロジェクト管理」にも、「不具合管理」が現れます。
- ステータスを確かめる: 「設定・マスター」→「ステータス」の「不具合」タブで、ステータスを用意します(下の「ステータスの準備」)。
- 管理カテゴリを決める: 「管理カテゴリ」の「不具合」タブで、分類を登録します(任意)。
- ステージを決める: 「ステージ」で、工程の名前を登録します(任意。ほかの種別と共通です)。
- チームと承認者を整える: 「プロジェクト体制図」にチームを作り、修正や確認の担当を決めます。
- 必要なら、カスタム項目を足す: 標準の項目に無い欄が必要なときに足します。
- メンバーに運用ルールを周知する: 起票の基準、重要度と優先度の付け方、再テストの流れを伝えます。
- 品質の見える化を確かめる: ダッシュボードに、不具合の集計が出ることを確認します。
ステータスの準備
不具合のステータスは、プロジェクトの作り方によって、最初から入っているものが違います。
| プロジェクト | 「不具合」タブのステータス |
|---|---|
| 不具合管理の機能が追加されたときにすでにあったプロジェクト | 標準の8種が入っています。新規(0)/調査中(20)/修正中(40)/修正済み(60)/再テスト中(80)/クローズ(100)/対応しない(-2)/保留(-1) |
| 「ソフトウェア開発」テンプレートで作ったプロジェクト | 5種です。新規(0)/修正中(50)/確認待ち(80)/完了(100)/対応しない(-2) |
| それ以外のテンプレートや「空」で作ったプロジェクト | 何も入っていません。自分で登録します |
括弧内の数字は進捗率です。ステータスがひとつも無いと、起票してもステータスが空になります。必ず、使い始める前に登録してください。
進捗率が、集計の意味を決めます 不具合の「未解決」は、進捗率が100(完了)と-2(対応しない)以外のステータスです。保留(-1)は、未解決に含まれます。「完了」に当たるステータスの進捗率は、必ず100にしてください。
「再テスト待ち」は、進捗率60と80で見分けています マイダッシュボードの「再テスト待ち」(自分が起票した、修正済み・再テスト中の不具合)は、進捗率が60か80のステータスを対象にします。独自のステータスを作るときも、「修正が済んで確認を待つ」段階は、60か80にしておくと、この表示が働きます。
ステータスは、使い始めてから変えると、集計や一覧の見え方が変わります。最初に、運用に合った名前と進捗率を決めてください(「ステータスと分類を設計する」を参照)。
管理カテゴリ・ステージ・チーム・承認者
| 設定 | 不具合での使いどころ |
|---|---|
| 管理カテゴリ(不具合タブ) | 「対象の機能・画面」「対象システム」など、不具合を整理する切り口。カンバンをカテゴリでグループ化できます |
| ステージ | 発見した工程や、対応中の工程を表す名前(例: 単体テスト・結合テスト・受入テスト)。TODOや課題などと共通の一覧です |
| チーム(主管チーム) | 「プロジェクト体制図」のチームを指定します。カンバンをチーム別にグループ化すると、チームごとの残量が見えます |
| 承認者 | 修正の確認をする人を、1人記録する欄です。承認ワークフローの対象ではありません |
不具合には、完了基準の欄はありません。重要度・優先度・再現手順などの項目は、起票・編集画面の「分類」「発生状況」などのまとまりに並びます。
承認ワークフローは、不具合では使えません 承認を順番に回せるのは、変更管理と成果物だけです。不具合の修正確認は、「承認者」の欄と、再テスト結果の記録、ステータスの運用で行います。
品質の見える化
不具合を使い始めると、次のダッシュボードに、不具合の集計が加わります。
- マイダッシュボード: 自分が担当する未解決の件数、重要度が高いもの、再テスト待ち。
- プロジェクトダッシュボード(管理員向け): 未解決の重要度別件数、直近の発生数と解決数、原因区分別の件数、長期未解決、平均の解決日数、再テストの不合格率、品質判定。
- PgMダッシュボード: 複数のプロジェクトの、同じ集計。
| 品質判定 | 条件 |
|---|---|
| 危険(赤) | 致命的な不具合が、未解決で残っている |
| 注意(黄) | 重大な不具合が未解決/発見から14日を超えた未解決がある/直近2週間の発生が解決を上回っている/再テストの不合格率が20%以上(再テスト済みが5件以上あるとき) |
| 良好(緑) | 上のどれにも当たらない |
この集計は、「発見日」と「完了日」、「重要度」、「原因区分」、「再テスト結果」の入力を元にしています。入力が少ないと、集計の精度が下がります。メンバーには、この4つを入れるように伝えてください。管理画面のダッシュボードには、「不具合管理」の件数のカードも出ます。クリックすると、一覧が開きます。
ほかの機能との関係
- 関連タスク: 不具合も、ほかのタスクやWBSと、先行・後続・関連の関係を設定できます。
- タイムシート・工数: 計画人日と、タイムシートから集計される実績人日が、不具合にも付きます。PgMの工数消化や、バーンダウンの残りの作業量にも、含まれます。
- 外部連携: 不具合の起票・更新も、Slack・Teamsなどへの通知と、読み取りAPIの対象です(「外部連携を設定する(Slack・Teams・Webhook・読み取りAPI)」を参照)。
- データの退避・復元: 不具合のデータは、プロジェクトのデータの退避・復元の対象です。
オフにしても、データは消えません 機能スイッチで「不具合管理」をオフにすると、メンバーは使えなくなりますが、データは残ります。再びオンにすれば、元のとおり見られます。
あわせて読みたい
- 不具合管理の使い方
- ステータスと分類を設計する
- プロジェクトダッシュボードの見かた(管理員向け)
- プロジェクトテンプレートで始める