システム活用法
PgMダッシュボードとポートフォリオで複数プロジェクトを俯瞰する
この記事でわかること
複数のプロジェクトを見る立場の人は、プロジェクトごとの画面を順に開くだけで、時間がなくなります。本システムのPgMダッシュボードは、担当する複数のプロジェクトを、1画面で比べられます。この記事では、PgM担当の始め方と、画面の読み方、週次の運用を紹介します。
前提:プロジェクト側の機能スイッチで「PgM」がオンであり、自分がそのプロジェクトのPgM担当として承認されていること。PgM担当は、プロジェクトのメンバーではなく、閲覧だけができる立場です(会員一覧には現れません。起票や編集、設定はできません)。
PgM担当になる
| 始める側 | 流れ |
|---|---|
| 統括者から | PgMの参加画面(/pgm-join)から、プロジェクトを選んで立候補する → プロジェクト管理員が承認する |
| プロジェクトから | プロジェクト管理員が、管理画面の「PgM担当」から、会員をメールアドレスで指定して依頼する → 会員が、届いている招待・依頼の画面で承諾する |
詳しくは、管理者マニュアルの「PgM担当を管理する」を参照してください。解除は、本人も管理員もできます。
PgMダッシュボードの構成
メニューの「PgMダッシュボード」を開きます。「表示するプロジェクト」で、見たいプロジェクトにチェックを入れます(全選択・全解除もあります)。以降の数字は、選んだプロジェクトの合計・一覧です。
| セクション | 見るもの | 使い方 |
|---|---|---|
| サマリーカード | 監視対象、要注意(黄・赤)、期限超過タスク、未解決リスク・課題の件数 | まず、要注意の数を見る |
| 横断サマリー | プロジェクトごとの、色(赤・黄・緑)、WBS進捗率、予定進捗、予定との差、期限超過、未解決リスク・課題、アクティブ会員、直近7日の活動、最終更新。数字の横の↑↓は、約1週間前との増減 | 赤・黄の行の、理由に目を通す。件数をクリックすると、該当の一覧(ドリルダウン)が開く |
| マイルストーン | 期日を持つWBSの親項目のうち、未達成のもの(各プロジェクト最大3件)。達成見込み○△× | 近い期日で、△×のものを確認する |
| ポートフォリオ(予定のガント) | 各プロジェクトの予定を、1つの時間軸に並べる | 期間の重なりと、遅れの俯瞰 |
| バーンダウン・ベロシティ | 選んだプロジェクトの合計の推移 | 全体の残りの作業量のペースを見る |
| エスカレーション案件 | 重大リスクと、期限を14日を超えて放置されているもの | 統括者として介入する案件を決める |
| 品質(不具合管理) | プロジェクトごとの品質判定(危険・注意・良好)、未解決、致命的、重大、長期未解決など | 致命的が残るプロジェクトを、先に確認する |
| 判断待ち・変更管理 | 変更申請、判断待ち、最長の待ち日数、承認、却下、工数消化(実績/予定) | 判断が止まっているプロジェクトを探す |
| リソース負荷 | 担当者ごとの、未完了、期限超過、プロジェクト数、「過負荷」の判定 | 複数のプロジェクトを兼務している人の偏りを見つける |
ポートフォリオの読み方
- バーの長さ:プロジェクトのWBSの作業行の、最初の予定開始日から、最後の予定完了日まで。
- バーの色:ヘルス判定です(緑・黄・赤)。
- バーの濃い部分:実績進捗。
- 縦線:今日。
- ◆:マイルストーン。
- バーにカーソルを合わせる:期間と実績進捗が出ます。ベースラインがあれば、ベースラインからの遅れ日数も出ます。
予定日の入ったWBSがないプロジェクトは、ガントに出ません(下に、名前が一覧されます)。プロジェクト側のWBSに、予定日を入れてもらう必要があります。
見る問いの例は、次のとおりです。
- 終了時期が同じ時期に重なっているプロジェクトは、どれか(人が足りなくなる時期)
- 遅れているプロジェクトと、余裕のあるプロジェクトの、人の融通はできるか
- 赤のプロジェクトは、マイルストーンが近いか
週次の運用(30分の例)
| 時間 | やること |
|---|---|
| 5分 | 月曜朝の週次レポートのメール(PgM担当にも届く)で、各プロジェクトの状態を確認する |
| 5分 | PgMダッシュボードで、要注意のプロジェクトと、前週比の悪化(赤い↑)を確認する |
| 10分 | エスカレーション案件、品質、判断待ちを確認し、介入する案件を3つまでに絞る |
| 5分 | ポートフォリオで、時期の重なりを確認し、リソース負荷で、兼務の過負荷を確認する |
| 5分 | 介入の依頼を、各プロジェクトの管理員に、メッセージやコメントで伝える |
PgM担当は、プロジェクトに書き込めません。依頼は、プロジェクトの管理員への連絡(チャットなど)で行います。
運用のコツ
- 前週比は、1週間分の記録が貯まってから:導入直後は、↑↓が出ません。
- 数字は、更新されて初めて意味を持つ:最終更新が古いプロジェクトは、「更新の記録がありません」「14日以上経っています」として、黄になります。更新を促します。
- プロジェクト間で、ステータスの進捗率の定義をそろえる:予定進捗と実績進捗の差の読み方が、そろいます(記事「ステータス設計のお作法」)。
- 色だけで判断しない:色の理由(予定との差、重大リスク、放置など)を読み、各プロジェクトの管理員に確認します(記事「プロジェクトの状態(赤・黄・緑)の読み方」)。
まとめ
PgMダッシュボードは、「どのプロジェクトを、いま、見に行くべきか」を決めるための画面です。サマリーで色を見て、理由を読み、ポートフォリオで重なりを見る。介入する案件を絞って、プロジェクトの管理員に伝える。この流れで、複数プロジェクトを無理なく見られます。