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システム活用法

プロジェクトの状態(赤・黄・緑)の読み方

この記事でわかること

プロジェクトダッシュボード(管理員向け)、PgMダッシュボード、週次レポートのメールには、プロジェクトの状態が赤・黄・緑で出ます。この色は、人の印象ではなく、入力された記録から、決まった条件で、自動で判定されます。この記事では、判定の条件と、色が変わったときの打ち手を紹介します。

色には、必ず「理由」が付きます。色だけでなく、理由を読みます。緑は「問題なし」ではなく、「記録の上では、注意が必要な点が見つかっていない」という意味です。

赤になる条件

次のどれか1つでも当てはまると、赤です。

理由として出る文条件打つ手
予定より進捗が◯ポイント遅れています実績進捗が、予定進捗より20ポイント以上低いクリティカルパスと負荷を確認する。範囲・人員・日程のどれを動かすか、判断する
重大リスクが◯件あります未解決のリスクのうち、発生確率×影響度が高いもの(0.4以上)対応策を決め、責任者と期限を付ける
期限を14日を超えて過ぎたまま放置されたものが◯件あります未完了で、期限を14日を超えて過ぎたTODO・課題・リスク・WBS・変更ステータスの更新漏れか、本当の滞留かを確認する。新しい期限と理由を、コメントに残す
マイルストーン「◯◯」の達成が危ぶまれます期日が過ぎている、または予定との差が20ポイントを超えて遅れているマイルストーンに向けた作業を洗い出し、前倒しできるものを決める
計画の完了予定が、ベースライン「◯◯」より◯日遅れています最新のベースラインより、14日以上遅れている遅れの内訳(追加された作業、工数の増加)を、ベースライン比較で調べる

黄になる条件

赤の条件がなく、次のどれか1つでも当てはまると、黄です。

理由として出る文条件打つ手
予定より進捗が◯ポイント遅れています10ポイント以上、20ポイント未満の遅れ遅れの大きい作業を、ボードや一覧で確認する
計画の完了予定が、ベースラインより◯日遅れています1日以上、14日未満の遅れベースライン比較で、遅れた作業を確認する
期限超過タスクが◯件あります期限を過ぎた未完了タスクがある期限を直すか、完了にする
未解決のリスクが◯件あります/未解決の課題が◯件あります未解決のリスク・課題がある件数だけで騒がず、内容と期限を確認する
最終更新から14日以上経っています/更新の記録がありませんプロジェクトの更新が、14日以上ない入力が止まっていないか確認する。止まっていれば、更新を促す

未解決のリスク・課題がある、というだけで黄になります。実際のプロジェクトは、多くが黄になります。黄が悪いのではなく、「見るべき理由がある」状態です。

予定進捗と実績進捗

項目意味
予定進捗WBSの作業行ごとに、予定開始日から予定完了日までのうち、今日までに進んでいるはずの割合(0〜100%)を出し、平均した値
実績進捗同じ作業行の、ステータスの進捗率を平均した値
予定との差実績進捗 − 予定進捗(ポイント)。マイナスが遅れ
この値は、予定日と、ステータスの進捗率が入っている作業行だけで計算されます。予定日が空、ステータスが未設定の作業行は、含まれません。入力が少ないと、色は「緑」に見えます。まず、予定日とステータスの入力を、そろえます。

計算は、作業行の単純な平均です。計画人日が大きい作業も、小さい作業も、同じ重さで数えられます。そのため、小さな作業の完了が多いと、実績進捗が、実感より高く出ることがあります。バーンダウン(人日)も、あわせて見ます。

数字の横の↑↓(前週比)

期限超過、未解決リスク、未解決課題の数字の横に、約1週間前との増減が出ます。増加は赤、減少は緑で、表示されます。記録が1週間分貯まるまでは、表示されません。

マイルストーンの見込み(○△×)

記号意味
○予定との差が5ポイント以内
△20ポイント以内の遅れ
×それ以上の遅れ、または期日超過

マイルストーンは、期日を持つWBSの親項目のうち、未達成のものです。期日の近い順に、最大3件が出ます。

色が変わったときの運用

  1. 月曜の朝、週次レポートで色と理由を確認する。
  2. 赤・黄の理由のうち、「入力が足りない」ものを先に直す(更新漏れ、予定日の空欄)。
  3. 「実態として遅れている」ものは、定例会の議題にし、打つ手を決める。
  4. 計画を変えるときは、変更管理で決め、ベースラインを保存し直す。
  5. 色が改善したら、理由の欄が空になることを確認する。

よくある誤解

  • 「緑なので、安心」:入力が少ないと、緑になります。「更新の記録がない」の理由が出ていないかも、見ます。
  • 「赤なので、プロジェクトの失敗」:赤は、手を打つべきサインです。早く気づけたことが、価値です。
  • 「色を良くするために、入力を調整する」:進捗率を、実態より高くしない。数字の意味が壊れ、誰も見なくなります。
  • 「不具合の品質判定も、この色に入っている」:不具合の「品質判定」(危険・注意・良好)は、別の判定です(記事「不具合管理を回す」)。

まとめ

赤・黄・緑は、記録から自動で出る「見る順番の目印」です。色よりも理由を読み、入力の不足と、本当の遅れを分けて、手を打ちます。判定の条件を知っておけば、色の変化を、安心して、チームの会話に使えます。