システム活用法
WBSボードとカンバンで朝会を回す
この記事でわかること
朝会は、短く、毎日、同じ画面を見るから続きます。本システムでは、WBSの作業行と、TODO・課題・不具合などを、ステータスごとの列に並べたボード(カンバン)で見られます。この記事では、10分の朝会のやり方と、仕掛かり上限(WIP制限)の使い方を紹介します。
ボードの場所
| 見たいもの | 開き方 |
|---|---|
| WBSの作業 | WBSの画面の「リスト/ボード」の切り替えで「ボード」を選ぶ(「WBSボード」) |
| TODO・課題・リスク・不具合・変更管理 | 各一覧の「リスト/ボード」の切り替えで「ボード」を選ぶ |
WBSボードには、実際に作業する行(子を持たない作業行)だけが出ます。親項目(計画行)は、配下の集計なので、出ません。カードには、タイトル、親項目、予定完了日(過ぎていると赤)、計画人日、担当者が出ます。上の「自分の担当のみ」で、自分の分に絞れます。
ボードでできること
- ドラッグでステータスを変える:カードを別の列にドラッグします。同じ列の中では、並び順を変えられます。スマホ・タブレットでは、長押ししてから動かします。
- 列の下から追加する:「+ カードを追加」で、タイトルを入れて、その列のステータスのカードを作ります。WBSボードでは、親項目も検索して選びます。続けて追加するときは、前に選んだ親項目が最初から入ります。
- 仕掛かり上限を見る:列の見出しに、「3 / 5」のように、件数と上限が出ます。超えると赤くなります。保存は止まりません(目安です)。
閲覧のみの権限では、見ることだけができます。
仕掛かり上限(WIP制限)を決める
- 管理画面の「ステータス」を開きます(管理員のみ)。
- 対象の種別(WBS、課題など)のステータスを開き、「仕掛かり上限(カンバン)」に数字を入れます(1〜9999)。空なら、制限なしです。
- ボードの、そのステータスの列に、上限が出ます。
上限は、「対応中」「レビュー中」のような、たまりやすい列にだけ付けます。目安は、チームの人数程度です。「未着手」や「完了」の列には付けません。
10分の朝会のやり方
| 時間 | やること | 見るところ |
|---|---|---|
| 2分 | 赤くなっている列を確認する | 仕掛かり上限を超えた列。「対応中」が多いなら、新しい作業に着手せず、終わらせることを優先する |
| 3分 | 右の列から見る | 「確認待ち」「再テスト中」など、右の列のカード。確認が止まっていないか。止まっていれば、確認する人を決める |
| 3分 | 期限の赤いカードを確認する | 予定完了日を過ぎたカード。原因と、新しい期限を、その場で決める |
| 2分 | 今日動かすカードを決める | 「自分の担当のみ」で、一人ひとりが宣言する。ステータスを、その場でドラッグして更新する |
ポイントは、「新しい作業を始める」より「始めた作業を終わらせる」ことを優先することです。仕掛かりが少ないほど、一つひとつが早く終わります。
列の軸を変えて見る
TODO・課題・不具合などのボードは、ステータス以外にも、担当者、承認者、主管チーム、カテゴリ、期日で列を分けられます。使い分けの例は次のとおりです。
| 列の軸 | 使う場面 |
|---|---|
| ステータス | 朝会。流れと滞留を見る |
| 担当者 | 仕事の偏りを見る。カードを別の担当者の列にドラッグすると、担当を替えられる |
| 主管チーム | チームをまたぐ課題の持ち主を確認する |
| 期日 | 今週の期限を見る |
仕掛かり上限は、ステータスの列に対して働きます。
運用のコツ
- 朝会の前に、各自が更新する:ボードがその日の実態を表していないと、朝会が状況確認に終わります。
- ボードを映して、立って話す:画面を映し、カードを動かしながら話すと、会議が記録になります。
- 承認が必要な変更・成果物は、「完了」の列に動かせないことがある:承認の依頼中・却下のままだと、完了にできません。ボードで動かせなかったときは、先に承認を済ませます。
- よく見る絞り込みを保存する:「自分の担当」「期限切れ」などを保存しておくと、ボードも同じ条件で開けます(記事「保存した絞り込みでチームの定番ビューを作る」)。
- 日程の見直しは、朝会ではなく、定例会で:朝会は、今日の動きだけにします。計画の変更は、スケジュール計算とベースラインを使って、別の場で扱います。
まとめ
ボードは、作業の流れと、止まっている場所を見る道具です。仕掛かり上限で「たまり」を見える化し、右の列から確認し、期限切れを決める。この順番で10分にまとめれば、朝会が続きます。