システム活用法
よくある失敗パターン10選と、本システムでの防ぎ方
失敗の多くは「3つの抜け」から
プロジェクトがつまずく原因は、実はそれほど多くありません。多くの現場で同じような失敗が繰り返されています。この記事では、よくある失敗パターンを10個取り上げ、本システムでどう防ぐかを、これまでの記事とあわせて紹介します。
失敗の多くは、「記録しない」「つなげない」「確認しない」の3つの抜けから起こります。本システムは、記録する・つなぐ・確認するという3つの動きを、自然に行えるように作られています。
失敗パターン10選
| No. | 失敗パターン | 起きること | 本システムでの防ぎ方 | 参考記事 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 口頭で決めて記録しない | 「言った・言わない」になる | 決まったことはコメント・TODO・Wikiへ。承認が要るものは承認ワークフローで残す | チャット・メッセージ・コミュニティ・コメントの使い分け |
| 2 | 何でも1つの表に書く | 大事なものが埋もれる | TODO・課題・リスク・不具合・変更を使い分ける | TODO・課題・リスク・変更はどう使い分けるか |
| 3 | 担当が「みんな」 | 誰も動かない | 主管チーム・担当者を1つ・1人に決める | 課題管理のお作法 |
| 4 | 終わりが決まっていない | 「終わった・終わっていない」で揉める | 完了基準と承認者を設定する。変更・成果物は承認ワークフローで「決める人」を決める | TODOの「完了基準」を書く技術/承認ワークフローで「決める人」を明確にする |
| 5 | 小さな変更を口約束で受ける | 気づいたら予算と日程が足りない | 変更要求を起票し、影響を調べて判定・承認する。ベースラインで、ずれを数字にする | 変更管理プロセスの実践/ベースラインで計画の変更を説明できるようにする |
| 6 | 記録がバラバラ | 経緯を説明できない | 関連設定でつなぐ | 「関連設定」と「先行・後続設定」で管理項目をつなぐ |
| 7 | 日付を手で入れた計画 | 遅れの影響が見えない | 先行・後続と依存タイプを設定し、スケジュール計算で確認してから反映する | 依存タイプとラグを使いこなす |
| 8 | 頼れる人に作業が集中 | その人が倒れると全体が止まる | 負荷分析で山を見つけ、平準化する。タイムシートで実際の負担も見る | 負荷の確認と平準化/タイムシートで実績を残し、見積の精度を上げる |
| 9 | リスクや不具合を溜め込む | 起きてから慌てる。長く放置された不具合が、品質の問題になる | リスクを起票して定期的に見直す。不具合は重要度・優先度で整理し、品質判定を見る | PMBOKベースのリスク管理を実務に落とす/不具合管理を回す |
| 10 | 書いたまま誰も見ない | 期限切れが放置される | 定例会でダッシュボードを見る。期限リマインダーと週次レポートで、見る機会を仕組みにする | 週次定例会議を本システムで回す/期限リマインダーと週次レポートで報告の手間を減らす |
今日からできるセルフチェック
| チェック項目 | はい/いいえ |
|---|---|
| 予定完了日を過ぎた課題が、理由のコメントなしに残っていないか | |
| 担当者や主管チームが空欄の項目はないか | |
| 完了基準が空欄のTODOはないか | |
| 最近1か月、リスクを見直したか | |
| 変更要求を起票せずに受けた変更はないか | |
| WBSの作業に先行・後続が設定されているか | |
| ダッシュボードのヘルス判定が黄・赤のまま、理由を確認していないものはないか | |
| 致命的・重大の不具合が、長く未解決のまま残っていないか | |
| 承認の依頼が、承認者の不在で止まっていないか |
まとめ
失敗の多くは、人の注意力ではなく仕組みで防げます。まずはセルフチェックで1つでも「いいえ」があれば、該当する記事を読んで運用を見直してみてください。