システム活用法
成果物管理とステージ・責任者
成果物を中心に記録がつながる
設計書、テスト結果、手順書。プロジェクトの成果は、最終的に「成果物」として残ります。本システムの成果物管理では、成果物ごとにステージ(工程)と責任者を管理できます。TODOや課題、不具合などの編集画面にある「関連成果物」の欄で成果物を選んでおくと、成果物の画面の「関連」の一覧に、それらが表示されます。レビューで承認者を立てたいときは、承認ワークフローも使えます。
成果物を開けば、「レビューで出た指摘(課題)」「残っている作業(TODO)」「見つかった不具合」がまとめて見えるため、完成までに何が残っているかがすぐに分かります。
成果物一覧の作り方
| 手順 | やること | ポイント |
|---|---|---|
| 1 | 工程ごとに作る成果物を洗い出す | 契約書や計画書で「納品物」とされているものは必ず入れる |
| 2 | 成果物を登録し、ステージを付ける | ステージ名は課題・TODOと同じにそろえる |
| 3 | 責任者を決める | 作成者ではなく「完成に責任を持つ人」。自由入力の欄なので、1人の名前に統一する |
| 4 | ステータスを定義する | 例:未着手→作成中→レビュー中→修正中→承認済み |
| 5 | WBSの作業と対応させる | 成果物を作る作業がWBSに入っているか確認する |
| 6 | 承認が必要な成果物は、承認者を決める | 下の「承認ワークフローで「承認済み」を決める」を参照 |
成果物一覧の例
| 成果物 | ステージ | 責任者 | ステータス |
|---|---|---|---|
| 要件定義書 | 要件定義 | 高橋 | 承認済み |
| 基本設計書 | 設計 | 鈴木 | レビュー中 |
| 画面設計書 | 設計 | 佐藤 | 作成中 |
| 結合テスト計画書 | テスト | 田中 | 未着手 |
| 移行手順書 | 移行 | 伊藤 | 未着手 |
承認ワークフローで「承認済み」を決める
成果物の詳細画面の「承認」欄で、承認者を最大5人まで順番に選んで、承認を依頼できます。前の人が承認すると、次の人に回ります。誰かが却下すると、そこで終わります。却下のときは、理由のコメントが必須です。
- 承認の依頼中や、却下されたままのときは、成果物のステータスを「完了」(進捗率100)にできません。「承認済み」を進捗率100で定義しておくと、承認が終わるまで「承認済み」にできないので、運用とシステムが一致します。
- 承認が済んだあと、ステータスは自動では変わりません。承認が終わったら、責任者または承認者が、ステータスを「承認済み」に変えます。
- 承認の依頼は、編集画面からではなく、詳細画面の「承認」欄から行います。
運用の詳細は、記事「承認ワークフローで「決める人」を明確にする」を参照してください。
運用のコツ
- レビュー指摘は課題として起票し、成果物と関連付ける:指摘がすべて完了したら承認、という判断がしやすくなります。テストの不具合も同様に、成果物(またはWBSの作業)と関連付けます。
- 工程の区切りで一覧を確認する:そのステージの成果物がすべて「承認済み」かを確認してから、次の工程に進みます。
- ファイルはファイル管理に:成果物の実物はファイル管理に登録し、タグで種類や状態を分かるようにします(記事「ファイル管理のタグ設計」)。
- ステージで絞り込んで保存する:「設計ステージの未完了だけ」のような絞り込みを保存しておくと、工程の区切りの確認がすぐにできます。
まとめ
成果物管理は、プロジェクトの「出来上がり具合」を見るための仕組みです。ステージと責任者を決め、指摘や作業を関連付け、必要なものは承認ワークフローで承認しておけば、完成までに残っていることがいつでも一目で分かります。